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#職人の素顔

辻井秀和、退職!

皆さんこんにちは!株式会社くれよんの辻井です。

 

今回のブログですが、担当させて頂く内容について後ほど詳しく説明しますが、なんと退職者によるブログになります。僕が退職する事になった時に稲田社長から「最後の仕事、退職ブログ書こうか!」から始まりました。

 

こんな事思いつくの、稲田社長ぐらいではないでしょうか?笑

 

ブログを書いたこともないですが、最後まで一生懸命書きましたので是非見てほしいです。

 

改めまして、この度、くれよんを退社することになりました。

誠に僭越ながら、新たな道を進む事になった僕の、くれよんでの日々を振り返ってみたいと思います。

 

①  34歳の現場未経験者、電気工事、くれよんと出会う

まず、自己紹介がてら、なぜ電気工事士を目指したのか?そのきっかけをお話しさせて頂きます。

高校卒業後、介護の道に進みました。大きな企業が運営する介護施設にて現場経験を積み資格を取得。介護主任を経て、副施設長という管理職を経験しました。

現場で活躍する仕事から、施設運営や働くスタッフのマネジメント中心の仕事に変わり、業務は多岐に渡りました。

スタッフの技術や知識向上の為の研修を行い、事故やリスクを洗い出し、再発防止につなげる活動。もちろん施設を運営する上でお金の面も考えなくていけません。

今振り返ると業種は全く違えど、くれよんでの業務に通ずる点も多くあったかなと思います。

その後、趣味でしていたテニスで知り合った、地元の小児科の先生が開院されるというタイミングで、小児科クリニックのオープニングに携わらせて頂きました。

▼当時の写真

 

元々、特に子供が好きだったということはなかったのですが、病気で何日も受診される子供達が元気になって笑顔で帰っていく姿や、仕事帰りに保育園に迎えに行きそのまま受信に連れてこられる疲れ果てたお母さんの姿を見て、親切に丁寧に、心を配って対応する事の大切さを感じました。

  

僕自身も結婚して、子供が生まれたタイミングでしたので毎日充実した日々を過ごしていました。

 

ちょうど息子が1歳になった頃、収入を上げたいな。と思っていました。

妻の父親が電気工事士をしていたので興味がありました。電気工事って??全くイメージも湧かない、手先も器用じゃない、そもそも工事の現場なんて行ったこともない。朝早くて夜遅い時もある、夜勤も日曜日も仕事の時もある。

小さな頃から父親の姿を見ていた妻も、家庭が大変になるんじゃないかとわかっていましたが、それでもそんな僕の話を聞いてくれて、一度やってみたら?と背中を押して支えてくれた妻には今でも感謝しています。

まずは働く会社を探そう。と、インターネットで調べていました。近所でヒットした名前が「くれよん」??電気工事工事の会社やんな?一回電話してみよ。

そんなノリで面接を受けました。

当時34歳という年齢や未経験だった事もあり、かなり緊張していた事を覚えています。目の前に現れた社長は一見コワモテ、でも話すと穏やかな人でなんと自分より年下。もう頭パニックです笑。

 

とりあえず頑張ってみましょか!そんな一言で採用が決まりました。

 

入社前から第二種電気工事士試験の勉強もサポートしてもらい、初めて身につける腰道具や安全靴も支給していただきました!あとは現場にでるのみ!

これが僕がくれよんの制服を着るまでのストーリーです。この後怒涛の電気工事士人生が待ち受けているとも知らずに・・・。

②  電気工事士デビューそして右往左往する日々

職人として一歩を踏み出しました。何も出来ない。何もわからない。周りではテキパキ仕事をこなす先輩。

教えてもらっても中々覚えられないし、始めてから3ヶ月ほどは本当に身体もメンタルでも大変でした。

今も公私とも仲良くしてくれている、とある職人の子が、「僕はこの仕事大好きですよ!」と言ってくれた事があり、いつかそう思えるんかな?投げ出すわけにはいかない。と思いながら続けていました。

そんな中で資格を取得して、周りに迷惑を掛けながらも少しずつですが、任せてもらえる仕事も増えていった時、大きな事件が襲います。

くれよんに入社してもうすぐ1年が経つ頃、大阪市内の大きなビルで全館照明LED化するという工事をしていました。当時職長についていた方が急に不在に。

社長から、辻井さん、頑張ってやってみてください!と重責を担う事に。ちょっと半ばムチャブリ状態で挑戦する事に。現場ではあっちで呼ばれこっちで呼ばれ、怒られる事もたくさんありました!現場外では工事の人員の調整。毎週末が来るたび嫌になってましたが、そんな様子を社長は楽しんで見ていたみたいです笑。

 

ありきたりな事を言うようですが、本当にあの経験がなかったら今の僕はいないと強く思います!

頼りない僕に任せてくれた社長、一緒に工事にあたってくれた仲間、休みの日でも嫌な顔ひとつせずに助けて頂いた協力業者のみなさん、全ての人に感謝です。

この様に色々な経験を積ましてもらい、会社中での役割も増えていきました。僕自身、日頃の仕事にも少し余裕を持てるようになった頃、くれよんが変革期を迎える事になります。

③  組織づくり 色めく電気工事会社へ

ある頃を境に、社長が組織作りについて本気で取り組む様になりました。

入社当初から月1回のミーティングがあり、現場の予定や連絡事項の共有はしていましたが、もっと社長の思いを従業員に伝え、従業員が中心となって会社を作って欲しいと、話合う頻度や内容も新しいステージに入っていきました。

 

会社が掲げるvisionをみんなで遂行する。

 

くれよんが求める人物は、人間力と技術力、どちらも持ち合わせる職人。責任を負う分やり甲斐も増える様になった仕事も多くありました。

個人的な話になりますが、2022年に第二子出産に伴いくれよん第一号となる育休取得者になりました。

電気工事の会社で育休!?と驚かれる方も多くいらっしゃると思いますが、僕は昭和の職人の世界を知りません!

職人が子供産まれたくらいで現場を休むな!と怒られるかもしれません。

当然、受け継がれるべき伝統や習慣は大切だろうと思いますが、くれよんは従業員それぞれの価値観を大切にし、みんなが働きやすい新しい時代の電気工事会社になるべく、育休を受理してくれました!周りの職人もバックアップしてくれて会社全体で新しい制度作りや福利厚生を考えています!そんな風に従業員が主体となって会社作りを目指していく事になりました。

 

採用にも力を入れる様になり、特に若手の従業員の数がどんどん増えていきました。

 

当然、人の数だけ個性があり、中々に濃い個性ですが、あまりぶつかり合う事はなく、上手い事?まざりあってるのかなぁ笑

そのホワホワ感がくれよんらしいと感じます!

自分よりひと回りも下の年代の若い子と話す事もあり、「中々仕事が覚えられず、早く力になれようになりたいです。申し訳ない」なんて事を聞いたりしますが、みんな最初はそう!そう思うだけでやる気あるな。と僕は思います。

電気工事士なんてやっていく限り一生勉強やと。やった事ない工事、使った事ない工具・資材も山のよう。

特に新人の子が即戦力になるなんて滅多にないケース。

くれよんでも、色んな立場の人間、それぞれに責任や課題があります。

 

「新人にみられている。手ぇ抜いて仕事できひん。」と先輩に思わせるだけで会社には貢献してる、必要な人材なんや。と思ってほしいです。

超名門校の野球部の監督の方が、ボールボーイも力になっとるんじゃ!と選手を叱責している場面を目にしたことがあります。

それぞれの立場から自分の役割を見つけ、責任を果たす。周りもそれぞれに評価し合う。それがきっと素晴らしいチームや組織を作っていくんではないでしょうか。

④  くれよん卒業 くれよんを支えるみんなへ

先述したように、この度くれよんを退社させていただく事になりました。

兼ねてより考えていた義父の会社で電気工事士としてさらなる高みを目指す為、経験を積みたい想いで社長に話しました。

 

〝去る者追い回す″主義の稲田社長なので、納得してもらえるか?と思っていましたが、さみしいですけど、決めた事なら!と応援してくれました。

 

無資格、未経験しかもそんなに若くない年齢での電気工事士スタートを快く受け入れて下さり、バックアップしてくださり、また大雑把な性格でツメが甘い僕をいつも笑って許してくれた稲田社長には本当に感謝しています。

若くしてくれよんを立ち上げ、信念を貫いて駆け抜ける姿は尊敬します。

くれよんの職人は年齢も経験も幅広く、現場もバラバラだと中々喋る事も少ない職人同士もいます。

ただ会社で顔を合わせるとみんな元気に、分け隔てなく現場での愚痴をいいながらお菓子を食べたり、ゲームに熱中したり、本当に人間関係が良く働きやすい環境だと思います。

よく飲みに行く同士の仲間もいれば家に帰って子供と遊ぶ職人もおり、互いのライフワークバランスを大事にしています。

周りの電気工事会社と比べるとまだ歴史が浅く、会社を作っていく過程で集積しない課題も多くあると思いますが、従業員一丸で取り組んでいます。

現場の職長が集まり情報を交換し合う職長会、若手が中心になり意見を出し合う若手会、給与・ボーナスの評価制度も職人中心で作っていたり、安全大会の実施、イベントや余暇のレクレーションの企画、様々な役割があり、くれよんは誰もが活躍できる機会だらけです!

先輩に遠慮せずに、堂々と意見を通して欲しい。その為に現場でどんどん成長していく姿を期待しています。

電気工事会社にしては特徴的な社名ですので、現場で会社について聞かれた場合、覚えてもらえる事も多々あります。もし現場でくれよんを見かけた際には話しかけてもらえると嬉しいです!

若手も必死に勉強中です!優しく、時に厳しくご指導頂けると幸いです!

今後もっと会社が大きくなるにつれ、従業員も現場内外で大変な日々が待ち受けていると思います。

それでもみな協力し合い、困難に立ち向かっていって欲しいと切に願います。

最後になりましたが、本当に多くの人に支えてもらってここまでやってこれました。

電気工事士としても人間としてもより成長する事が恩返しになると強く信じて、新しい環境で頑張っていきます。

いつまでも僕らしく、変わらないまま変わっていきたいと思います。

本当にお世話になりました!

全ての出会った人に感謝致します!

株式会社くれよん 辻井 秀和

この人についての記事です

辻井 秀和
  • 特殊能力:ギネス級包容
  • 入社年度:2020年
略歴

異色の職人/介護士から職人へ/高校時代マジメ過ぎる同級生に嫌気が差し中退/バイトに明け暮れ稼ぎはすべてバイクへ投資/しばらくは親のすねかじりなフリーター/親に背中を押され介護施設へ/そして小児科の事務長も歴任/テニスが好き/でも1番好きなのは奥さんという愛妻家/生粋の平和主義職人

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