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#電気工事

現場の組織体制ってどんな?

みなさん、いつもくれよんブログを見ていただきありがとうございます。

もう、初夏が来たなと感じている今日のこの頃です。

現場では、もう空調服が必須になる現場も出てきている状態で熱中症対策も加速しつつあります。

夏本番に向けての準備が進む中、現場の忙しさもより一層ましてくるのが夏です。

エアコン業者は、このシーズンで

1000万円以上

稼ぐ業者もいるくらい忙しい時期ですね。

 

そして、本日のブログテーマが

「現場の組織体制」

というテーマで記事にしていこうと思っています。

 

みなさんも会社にお勤めされている方も多くいるかと思いますが、現場にも組織があります。会社みたいな組織とは違って、他職の職人さんたち、管理会社たちの連合艦隊みたいなチームを形成して現場組織は成り立っています。

 

難しいですかね?

そもそも、どんな組織なの?

 

任して下さい。そういう人のために今回ブログにまとめていこうと思いますので、お時間の許す限り最後まで見てもらえると嬉しいです。

 

現場組織とは?

建設現場の組織体制は、工事を安全・効率的に進めるために非常に重要です。現場の規模や工事の内容によって異なりますが、一般的な組織体制は以下のように構成されています。

■ 建設現場の主な組織体制

1. 発注者(施主)

  • 建設工事を依頼する側(建物の所有者になる人・企業)
  • 設計・施工に対して要望を出し、最終的な成果物を受け取る

2. 設計者(設計事務所、建築士など)

  • 建築の設計図や仕様書を作成
  • 意匠設計・構造設計・設備設計などを担当
  • 工事監理業務を担い、施工が設計図通りに行われているかを確認

3. 元請業者(ゼネコンなど)

  • 発注者から直接契約を受け、工事全体を統括・管理
  • 下請業者への指示、工程・品質・安全・予算の管理を行う

主な役職:

  • 現場代理人:元請会社の代表として現場を統括
  • 監理技術者:特定建設業の場合に配置される技術責任者
  • 主任技術者:一般建設業の場合に配置される技術管理者
  • 現場監督(施工管理技士など):工程、安全、品質、原価の管理を担当

4.専門工事業者(下請業者)

  • 各専門分野(鉄筋工事、型枠工事、電気工事など)を担当
  • 現場監督の指示のもと作業を行う

5.職人(作業員)

  • 実際に手を動かして工事を行う現場のプロフェッショナル
  • 各専門業者に所属し、熟練技術を発揮する

■ 補足事項

  • 大規模プロジェクトでは、品質管理担当、安全管理担当、事務担当なども配置される
  • 現場での連携・コミュニケーションが非常に重要
  • 工期・コスト・安全・品質のバランスを取るマネジメントが求められる

言葉で説明されてもなかなか難しいですよね。ちなみに、弊社が仕事として行っている範囲としては、主に4番、5番ですね。会社が4番、社員、協力業者さんたちが5番といった形です。

【組織図簡略化】

発注者

   │

設計者(設計監理)

   │

元請業者(ゼネコン)

   ├現場代理人・監理技術者

    ├現場監督(施工管理)

    ├各専門下請業者

    ┗作業員(職人)

 

上記のイメージですが、もう少しわかりやすく解説します。

 

発注者は、株主ですね

お金を出してくれる人なので株主だと思ってもらえるとわかりやすいかも知れないですね。

現場代理人は、社長です。

現場を取り仕切る人で、現場組織をまとめる長といった感じです。現場代理人と言ったり所長といったりする場合もありますね。

小さい現場だと現場代理人と現場監督が兼任する事もありますかね。中小零細企業といった感じです。

現場監督は、部長か課長です。

その人の現場の立ち位置にもよりますが、会社内でいう管理職といったイメージです。任されたエリアを統括して管理するのが多いですね。大きい現場になると1人で全部管理するのはあまりありません。部署を任されて部長、課長をする認識ですね。

専門業者は、課長か主任です。

専門業者になると施工会社に依頼する事が多くなります。施工会社で社長をしていても、現場の中では課長止まりですね。自分の会社に戻れば社長ですが、現場内の組織としては課長か主任です。任された請負エリアを受注金額内に施工するのが仕事ですね。

職人は、平社員です。

職人を束ねる長として、職長という立ち位置の人がいます。この人が主任くらいの認識ですね。管理職の人たちの指示で動く現場の兵隊って形ですね。現場の立場があまりないので、正直大変な思いをするのも職人たちが多いです。工期が無くて現場が間に合わない…予算がなくて大変…などダメージを直撃するのは私たち専門業者の職人たちです。

弊社はこの位置で仕事をしています。

 

どうでしょうか?

なんとなく、皆さんご理解いただけたでしょうか?

現場には色々な役職や役割を持った人が動いています。

では、ここから先ほどの役職の方がどんな仕事をしているのか?その辺りを解説できればと思います。

 

現場の役割って?

 

■ 発注者の役割と特徴

 

項目内容
立場工事の依頼主。建物の完成後の所有者や利用者になることが多い。
役割設計や施工を依頼し、完成した建物や施設を引き渡してもらう。
契約相手設計者(設計事務所)や施工業者(ゼネコン)と契約を結ぶ。
判断・承認設計や工事の各段階で、承認・決定を下す立場にある。
費用負担設計費・施工費・管理費など、建設にかかる費用を負担する。

発注者がいてくれないと建設現場の仕事は成り立たないという事ですね。そして、公共工事は、国が発注者。民間工事は、様々です。簡単にいえばお金を出す立場の人が発注者になります。

そして、この現場を統括して仕上げていくまでが元請業者にあたります。主によく聞く名前で言えばスーパーゼネコンといったところでしょうか。

発注者は、私たちの仕事を生み出してくれる大切な存在だという事ですね。

■ 発注者の具体例

  • 個人の住宅建築の場合:家を建てたい「施主」が発注者。
  • マンション建設:デベロッパー(不動産開発会社)が発注者。
  • 公共事業:国・地方自治体などの行政機関が発注者。
  • 企業施設:企業自身が自社ビルや工場を建てる際はその企業が発注者。

■ 発注者の主な業務

  1. 予算の決定:建設にかけられる金額を決める
  2. 設計者の選定:建物の設計を依頼する設計事務所などを選ぶ
  3. 施工者の選定:工事を行う施工会社を入札・選定する
  4. 契約の締結:設計契約・工事請負契約などを結ぶ
  5. 確認・承認:設計内容や工事の進捗を承認する
  6. 完成後の引き渡し受け:完成後に建物を受け取り、利用開始する

■ 関連用語

  • 施主(せしゅ):個人住宅などで発注者を表す言葉(意味はほぼ同じ)
  • 元請業者:発注者から直接工事を請け負う施工会社(ゼネコンなど)
  • 設計監理者:設計を担当し、施工が設計通りに行われているかをチェックする人

 

■ 設計者の基本的な役割

 

項目内容
立場発注者から依頼を受けて、建物の設計を行うプロフェッショナル
主な仕事設計図の作成、仕様の決定、建築確認申請、工事監理など
資格一級建築士、二級建築士、構造設計一級建築士などが多い

設計者がいないと建物をどうやって造っていくか進まないです。よく設計図とか耳にする事はないですか?その設計図を作ってくれる一番初めの方たちです。

この人たちが中心的になって初期段階の建設に関わる資料を全て作成してくれます。

■ 設計者の主な業務内容

1. 基本設計

  • 発注者の要望をもとに、建物の大まかな配置・機能・構造・デザインを決定。
  • 平面図や立面図などを作成。

2. 実施設計

  • 基本設計をもとに、詳細な設計図(構造・設備・仕上げなど)を作成。
  • 工事費の見積もりや施工に必要な情報を明確にする。

3. 確認申請

  • 法令(建築基準法など)に適合しているかを確認し、行政へ申請。
  • 許可が下りると工事を開始できる。

4. 工事監理(設計監理)

  • 現場が設計図通りに工事を進めているかをチェック。
  • 材料・施工品質・工程などを確認し、発注者に報告。

 

そして、設計にも種類があるんですよね。

 

設計者のタイプ主な担当特徴
意匠設計者建物の形、空間、仕上げなどデザインや使い勝手に関わる
構造設計者柱・梁・基礎などの強度地震や荷重に耐える設計を行う
設備設計者電気・給排水・空調など快適な建物環境を支える

設備設計をしてくれる人は、私たちとも仕事で絡む事があります。この人たちの設計はある程度の部分のみです。細かい所に関しては、施工管理の業者によって協議されて現場の施工図が完成していく流れなんですよね。

 

■ 元請業者の主な業務内容

 

1. 施工計画の立案

  • 工事のスケジュール(工程表)や人員配置、安全対策などを策定。

2. 下請業者の選定・契約

  • 鳶(とび)工事、大工、電気、設備などの専門業者(下請)を選び、契約。

3. 施工管理

  • 各種「4大管理」を行う:
    • 工程管理:スケジュール通り進んでいるか
    • 品質管理:設計通りの品質が確保されているか
    • 安全管理:事故が起きないよう配慮されているか
    • 原価管理:予算内に収まっているか

4. 発注者との連絡・調整

  • 発注者に進捗状況を報告し、必要に応じて仕様変更などの調整を行う。

5. 設計者との連携

  • 設計者(建築士など)と連携して、設計図どおりに工事が進むよう確認する。

最近では、施工管理者が本当に不足しています。現場を動かすエンジンみたいな仕事をしてくれているので、仕事は決して楽な仕事ではありません。

施工管理者がいないと私たちが普段見ている施工図が完成しません。

施工図を作るために、現場の設計図を読み施工ができるかどうかを確認してくれます。設計図通りにならない場合は、代替案を出して設計者に確認し承認を得て仕事を進めていく。ただ、施工管理にも種類があります。

 

■ 現場での主な役職

役職名内容
現場代理人元請会社の現場責任者。発注者との窓口になる。
監理技術者専門性の高い工事で必要な技術責任者(特定建設業)
主任技術者一般的な工事に配置される技術管理者
施工管理技士実際に現場で施工管理(工程・安全など)を行う技術者

 

ここからは現場よりの話になってきます。元請業者から、1次下請、2次下請、3次下請と続いてきます。

弊社で建設現場に入る時は2次下請、3次下請が多いです。

3次下請の事をよく「孫請け(まごうけ)」とも言いますよね。その辺りで私たちは仕事をしています。

元請~各専門下請業者までは、主に現場管理といわれる範囲ですね。会社でいうと管理職のゾーンがこの辺りの人たちです。

そこから弊社みたいな専門業者が現場に出て作業をしているような組織体制で現場は構成されています。

各業者が色々入り混じって、現場の組織が構成されているんです。

 

■ 専門業者の基本的な位置づけ

 

項目内容
契約関係元請業者や一次下請業者と契約(=下請)
担当工種それぞれの専門分野の工事(鉄筋、電気、配管など)
役割実際に現場で手を動かして作業する「職人集団」
技術力高度な専門スキルや長年の経験が求められる

 

この形で専門業者は、元請業者から枝分かれして様々な業者と契約を結んでいきます。

私たちは、電気工事業なので電気工事の施工管理会社から受注する事が多くなります。

 

他にも専門業者が変われば元請より契約していき…大きな現場をする上ではかなり枝分かれして現場の組織体制が組まれていく形になっています。

色んな業者さんが入り混じって一つのプロジェクトを行っていくのは建設業くらいですかね?

私はあまり他の業種の方で、ここまで専門業者が出入りする仕事を見たことがありません。

1つの建物、現場をするのは、色々な専門的な技術者が集まり予算と工期を守りながら一生懸命に働いているんです。

 

そう思うとカッコよくないですか?

 

プロジェクトチームが発足し、目標達成のためにみんなで力を合わせて頑張っていく。しかも、見知らぬ人たちが寄り添って自分たちの技術を、仕事を通じて発揮して最高のパフォーマンスを見せつけていく。

 

私は、そんな職人という人の仕事や生き様をカッコいいと思ってしまいました。

私が電気工事士をしているのも、原点はここだったと振り返りましたね。

まとめ

 

いかがでしょうか?

現場がどのような形で成り立っているか、ご理解いただけましたかね?

 

色々な業者が複雑に絡んで、現場の組織体制は構成されています。

普段あまり聞く事がないかも知れないので、くれよんブログで少しでもお役立ちいただければ嬉しいです。

 

各業種のプロフェッショナルが、1つの建物を作るために毎日頑張って作業するのが建設業者の職人さん、現場監督さんです。

 

私はこういった男くさいかも

知れないですがすごく

ロマン

を感じます。

 

一生懸命頑張っている弊社の社員を見ていると感動するんですよね。

社員はそこまで思っていないかも知れないですが、なんかカッコいいじゃないですか。

暑い時、寒い時も毎日現場に行って作業して出来上がった建物。発注者の人に納品されて、その建物で新しい人生をスタートされる人がいてるんですよね。

そういった男くさい生き様みたいなものが私たちの

成果物

だと思っています。

 

最近では、建設業界すら興味をもってもらえず人手不足が加速するばかりです。

こんなええ仕事を俺たちはしてるんやで!と多くの人に知ってもらい職人をしたい、現場監督をしたいと思ってもらえる人が1人でも増えたら嬉しく思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そろそろ、夏本番を迎えてきます。

現場でも熱中症対策が加速していますが、皆さんも熱中症には十分に気を付けて下さい。

 

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

ご安全に!!

この人についての記事です

稲田弘樹
  • 特殊能力:激熱なにわ人情
略歴

創業2年目で1700万の大赤字/そこから本気で勉強してV字回復/生粋のなにわ魂/仲間に全力/心が折れそうな社員の家に1週間毎日缶コーヒーを届けにいくくらいに全力/酒の長さは人生の深さ/仲間となら無限に呑める/2人息子が好きすぎるなにわの電気屋社長

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