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#採用関連#広報・人事

えっ?!と耳を疑った「内定者辞退」から学んだこと…

採用が順調だからと言って全てがうまくいっているわけではありません…。
今回、くれよんは初めて「内定者辞退」ということに直面しました。もちろん今年初の新卒採用なので全てが初めてに違いなのですが…それにしても、初年度からこんなにも多くの事を経験するとはまさか…でした(笑)
ただ、とても良い勉強になりました。事態が起きてからの一週間はひっそりと一人で結構考えました。
「どうしたら起きなかったんだろう…」
「何が本当の原因なんだろう…」

絶対的な答えは今もまだ出ていません。だから今でもまだ考えています。今後ずっと考えていかなくてはいけません。そして教訓にし、忘れてはいけない事だと思います。

今回この機会を与えてくれた辞退者に私は感謝しています。この時期に内定辞退になったのに感謝?と思われるかもしれませんが、この出来事を通して私たちの課題を教えて下さったと思っています。だからこそ…私は辞退者の未来がより良い素敵な人生となるよう心から願っています。

今日はこの題名で…書いていきます。くれよん的には結構ホットな話題ですが…
決して辞退者は悪くありません。私たちに課題がまだまだあるだけです。今回この内容を書こうと思ったのも、私たちが前に進むために良いことも悪いこともここに記して足跡にしていくため…
よかったら最後まで読んでください。

もくじ

  1. 急に届いた「内定辞退」連絡
  2. 内定者研修に関して…
  3. 伝えることの難しさ
  4. 最後に…

1.急に届いた「内定辞退」連絡

2023年1月下旬…一通のLINEが私に届きました。

「なっつんさん…急に申し訳ありません」と始まり、なんだか嫌な予感しかない文章を読み進めていくと「内定辞退を希望します。その旨をなっつんさんと社長に話したく、電話かオンラインで直接話すお時間を頂きたいです。」との事でした。この連絡を貰い私は社長に連絡をしました。社長からの返事を待たずに本人と連絡をとり、今電話が可能な旨を伝え事情を聞くことにしました。その理由としては、何をするにしても理由を聞かなければ事が進みません。私はその時していたすべての仕事を一度止め、電話にて伺いました。約1時間位でしょうか…真剣に聞きました。その電話で私が何かを決定することは出来ません。そのため一度持ち帰る旨伝え、後日社長とzoomにて面談を行う約束を頂きました。

正直「私が嫌だから…」というような辞退理由だったらどんなに楽だっただろう…と思いましたが…そんな理由ではありませんでした。そして、そんな理由だったらそもそも最初の連絡も私では無かったでしょうしね…

ただね、私の責任なんです。気づけなかった…そして対処できなかった私の責任なんです。

今回は内定辞退の理由を完結に書きたいと思います。結構これには深い課題を感じてます。そして他社で経験された方がいてくださったらぜひ私の参考にアドバイスを下さい…そう願い…書きます。

「自分のやりたいことがこの会社で出来ないと感じた。」

私が入社してまもない頃、初めて辞退者(当時は内定者)と会いました。その時に辞退者(当時は内定者)は内定承諾理由をこう語ってくれていました。
「電気工事士の仕事は全く知らなかったところから始まった。でも稲田社長と出会いこの電気工事士という職を知った。この職を知り生活をする上で必要不可欠なものだと改めて認識した。地震大国の日本で自分の地元も大きな地震が来てもおかしくないと言われているエリアだ…だからこそ万が一の際に地元を助けたい。そのためにくれよんで電気工事士になりたいと思い他社の選考を全部辞退して来ました。」と…
自己分析と自己理解をしっかりされ方なんだな…なんて思った程とてもしっかりとした内定承諾理由でした。そして他社の選考は全部辞退して来たと…こんなにも嬉しい事を言ってくれた方でした。
なのに…なぜ?
まだ電気工事士の職に触れてすらいないのに…なぜ?

そう思ったくらい私は全く気づいていませんでした。

ただ…振り返り思った事があります。
研修の過程で面談を隔週ペースで行っていました。その際に自己理解をしなくては行きつけないような課題の場面が多々ありました。もしかしたらそれで迷いを生ませてしまったのかもしれませんし、逆に…その方にしたらその面談が本当の自分に向き合うきっかけとなったのかもしれません。それは本人にしか分からず私たちには分からない部分です。もっと早くに出会っていて面談をしていたら違ったのかな…?とそんなことも考えました。

そして、これ以外にも辞退理由はありました。
私はなんとなく心配だな…と思い声をかけていたことでした。ただ…その時は「大丈夫でした!」とのことで…また随時伝えて貰うことにし、辞退者(当時は内定者)自身も「ありがとうございます!」なんて言ってくれ一件落着かのように終わっていた事柄です。まさかのその事柄が辞退理由の一つに上がっているとは…本当に悔やみました。「大丈夫でした!」と聞いたその言葉を信じなきゃ良かったのか?と思ったり、もっともっと介入すべきだったのか…?など本当に考えましたが何が正解だったのか本当に未だに完璧には分っていないです。

この事態直後からの一週間はこんな事を暇さえあれば考えていました。
その後、周囲には時間をかけすぎだ!とも言われましたが…でも、私はしっかり考えたかったんです。

何故なら…その方の人生を私が変えてしまったかもしれないから…

いつだったか分からない一瞬の私たちの行動や発言で人一人の人生を変えてしまったかもしれないんです。だからこそちゃんとその方の為にも…そして残ってくれている他の内定者の為にも…真剣に考えたかったのです。

そんなに考えてもまだまだ結論なんか出ません。未だに完全に分かった!なんて私は言えません。何が良くて何が悪いのかすら…まだまだ分かり切っていません。きっと永遠の課題なのかもしれません。だからこそどの企業の人事さん達も常に完璧の無い課題と戦っているのかもしれませんね…

2.内定者研修に関して…

多くの企業で行われている内定者研修についてまずは書いていこうと思います。この内定者研修の目的は多岐にわたるかと思います。その一例としてあげると…

内定者の不安や悩みを解消する
早期戦力化のための土壌作り
入社へのモチベーションを上げる
同期・先輩社員との人間関係の構築

社会人としての心構えやビジネスマナー、スキルの習得 …等

その結果、内定者の意欲低下防止と内定辞退防止や即戦力人材の供給に繋がるのではないかな…と感じています。これらを目的として各企業様々な研修を行ったり、インターンとして実際の業務についてもらったり…様々工夫をされていると思います。

私たちも多くの企業を見習い、内定者研修を初めて行いました。
どのような研修が現場に出た時に活きてくるのか…これは本当に未知です。毎回手探りながらこんな感じかな…あんな感じかな…と行ってきました。主に研修で意識していたことは、当たり前の事を当たり前に出来ること…。それだけではありました。例えば、挨拶ができるように…とか感謝が出来る人間にとか…それは私たちの掲げているVALUEの「12の原理原色」にもあるように職人以前に人として大切な事だと思っているからです。研修の中では楽しいとか優しいだけではなく、現実を突きつけ厳しく指導をした時もありました。

それは全て会社から求められている4/1時点での内定者のあるべき姿に近づいてもらう為です。私たち目線で話をしてしまえば「いい研修じゃん!」とか「いいと思うよ!」とか…言って頂くこともありました。ただ…現実内定者辞退に繋がったとするならばそれは自己満にしか過ぎないのです。研修のカリキュラムだけが問題と言うわけではないです。ですが…1つの要因であると私は思っています。

社会性も感じ、しっかりとした内定承諾理由を掲げていた方が「自分のやりたいことがこの会社で出来ないと感じた。」と言った事実…
考えた結果ではありますが、実際の目的を見失ったんだろうな…と感じています。見失った…というか、見失わせてしまった…ですね。

実際行っていた研修は下記のようなことでした。
「自分を知ったり同期を知る為の研修」
「会社のVISION研修」
「資格試験の為の研修」
「期待に応えるための自己理解研修」
「同期と一つの物を作り上げる研修」
実際、電気工事士の業務に近しい事が出来た研修は「資格試験の為の研修」くらい…
その為「自分は電気工事士になる為に来たのに…なんでこんな研修をしなきゃいけないんだろう?」と思わせたかもしれません。そうだとしたら本当に申し訳なかったな…と感じます。
もちろん毎回…「こんなことを得て欲しいからこの研修を今日はします!」としっかり意図も伝えてはいたんです…ただそれはこっちの言い分でしかありません。言ったかどうかじゃない!これは社会に出て誰もが直面する事ですよね…まさにその通りなんですよね。

「だったら…現場の仕事をして貰ったら?」
そう思う方もいらっしゃるかとは思いますが…
現場はルールの下で動いています。また、安全第一で日々業務を行っています。そのため今日行きたいから!と簡単にこちらの理由で現場業務が出来るわけではないのです。大きな現場になると現場に入る前にはしっかりと免許から健康診断の結果等…あらゆる登録が必要だったりします。また新規入場の研修を受けていない人は現場に立ち入ることも出来なかったりします。結構厳しいんです。私もくれよんに来てこのことを知りました。くれよんに来てというより…くれよんでこの業務をさせて頂き知ったことです。そんなこんなで「アルバイトで!!」といったような軽い気持ちで現場に行くことは基本出来ないんです。こんな背景もありながらの研修になります。

現場に行かせてやりたい…でも出来ない。そして、現場に行く前に学んで欲しい事柄も沢山ある。現場に行ってからではなかなか難しい現実…例えば、業務に追われ感じてほしいことを感じにくくなったり、日々の業務に追われなかなか上手くできなかったり…だからこそ研修期間でしっかりと得て欲しいと思っていました。
職人である以前に社会人として、そして人間として…
必要な考え方や気持ち、立ち振る舞い…等をこの研修で得てもらいつつ、会社が求める4/1時点でのあるべき姿に一歩でも近づいてほしい…と思っていました。

実際「同期と一つの物を作り上げる研修」に関しては、本当に貴重な経験になると私は個人的に思っていました。
電気工事の仕事は「電気を快適に安全に使えるようにする」仕事です。確かに目の前だけを見たらたそうです。ただ、広くこの職を見た時この電気工事の仕事は「仲間と一つのものを作り上げている」仕事なのです。その結果、会社は対価が頂けその対価で私たちが生活出来ているんです。
だとしたら、もし現場に行けくても実際に電気工事作業が出来なくても…この「仲間と一つのものを作り上げる」ことなら出来るかもしれない!と考えたのです。

現場は様々な現場があります。
新築の現場、改修の現場
人数的に余裕のある現場、そうでない現場
売上的に余裕のある現場、そうでない現場
通勤面で行きやすい現場、そうでない現場
納期に余裕がある現場、そうでない現場  等…

様々な現場がありますが、どの現場でも必ず決まって納期に現場を納めなくてはいけません。そして職人達は現場の選択は基本出来ません。だからこそ与えられた物事で仲間と力を合わせ必ずやりきる!ことは、日々電気工事士として業務をする上で必ず必要な業務になるんです。
自分さえよければいいという考えでは現場は納まりません。自分は関係ない!そんな気持ちでは事故が起きます。だからこそ仲間と助け合いサポートし合わなくてはいけないんです。この学びや気持ちを現場で感じれたら最高です。ただ…そんな簡単ではないと感じます。人間皆、欲の生き物ですから体力的に厳しかったり精神的にきつい時…なかなか余裕がなくなってしまうのです。本当は一番大事かもしれない事を現場では見失ってしまい目の前の作業だけに目が行きやすくなってしまうのです。そうなった時…組織としては良くない方向に行ってしまいます。だからこそ入社前に「仲間と一つのものを作り上げる」という難しさやそのためにすべきことを学び、その結果成し遂げたという達成感を味わって欲しいと私は思っていました。
でもね、研修ですることは電気工事の業務ではないわけですから…なかなか理解するのは難しいですよね…

これは「もしかしたらやらなきゃ良かったのかな…」とさえ思った事でもありました。こんなに大事だろうと自分で思っていたことすら間違っていたんじゃないかな…と思いました。

そんなこんなで様々考えましたが、やはり必要な事は得れるという考えは変わりませんでした。そしてこの本質を理解出来、習得できたら…現場でも先輩や仲間が困った時に自分なりに手を差し伸べれる人になれると思います。目の前の仕事も大事ですが、こうゆうこともこの仕事にはとても必要だと私は感じています。そして、会社の掲げるVISIONにも近づくために必要な事だと私は今も思っています…

3.伝えることの難しさ

内定者研修の内容に関してと同じくらい…いやそれ以上に要因となったことがこの「伝える」と言うことだったと思います。先ほども書きましたが常に「伝えてはいた」んです。でも…きっとそれは届いていませんでした。だからこそこうなったんだと思います。これは辞退者だけでなく他の内定者メンバーにも全員にです。伝える相手は自分じゃありませんから…自分が分かる言葉で話しても伝わるはずがないのです。これは内定者研修だけに限ったことじゃなく、日常でも言える事だと思います。結構この部分は昔から難しいな…と感じていた部分でもありますので、手を変え品を変えなんなら人を変え伝えてきました…それでも出来ない事もあるんですね…もっともっと勉強しないといけないと思いました。
そもそも、受け取られたことが伝えたかったことと一致しているのか…この部分も確認したくらい…結構慎重にしてはいたんですがね…でも私の力が足りませんでした。

このことから先に書いた研修内容の目的なんかも少しずつずれた認識が生まれ、更に混乱に繋がり色々迷路に迷わせてしまったのかな…と感じています。今回の件が起き、今いる内定者ともしっかり改めて話し合いました。もちろん会社としての着地があります、好きな事だけすればいいわけではありません。嫌だ…とか、やりたい!で仕事は決まりませんので、そこはもちろん前提に置きながら…そんな中で少しでも分かってもらいやすい形に変化させ目的を達成してもらう方向で再スタートさせました。

4.最後に…

いかがでしたでしょうか?相手があるお話ですから具体的には書けませんが、私の目線から感じ学んだことを書いてみました。きっと私たちだけに限ったことでもないと思います。なんなら内定者辞退は多くの企業で問題視されるほどあると聞く話です。そして正解なんて無いというのがこのまた難しいところでもあるのかもしれませんね。今回ダメだったな…と感じたことが次は良いことかもしれない。今良くても次はダメかもしれない…その繰り返しなんでしょうね…だからこそこの仕事は飽きない。奥が深い…面白い。それが人事の仕事なんだと思います。本当に辛いことを言わなくてはいけずなりたくもない悪者にならざるを得ない事も時にはあります。こうして悲しい想いをしなくてはいけないときもあります。でもその反面「くれよんの事調べられるだけ調べて様々なSNS、動画、Blogを見て…全員が団結している雰囲気が伝わり一目ぼれしました!」そう言って貰え、嬉しさを味わえるのも人事です。喜怒哀楽激しいようなそんな職ではありますが…一人でも多くの人に「くれよんで働きたい!」と言って貰えるといった角度からの会社作りは人事が先頭で引っ張っていくべきだと思っています。それを実現できるようまだまだ課題しかないですが頑張っていこうと思います。色々未熟な知識不足な私です。もしアドバイスや対策など…あれば是非参考にさせてください!

これからもよろしくお願いいたします。

この会社についての記事です

株式会社くれよん
略歴

MISSION「まだ現場(ここ)にない価値を描く」/VISION「電気工事業界を色めく仕事に」/そのためにまずは「大阪で1番色めく電気工事屋」に/VALUE「くれよんの原理原色」/ロゴのバリュエーションが12色あるのもVALUEが理由/VALUE体現に必要なのは「ひと想いの循環」

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