今回はインタビューをさせてもらった『くれよんが関わった施工』に関してリアルの会話をそのまま書いていこうと思います。
今回インタビューしたお相手は…弊社社長稲田から色々と伺いました!!
どんな現場だったのか…ぜひご覧ください。
少しでも電気工事の事がお伝え出来たら幸いです!
朝妻)社長!今日は社長の関わった現場に関してお聞かせください!
稲田)俺が関わったのは図書館で、凄くなんか…おしゃれな市の図書館。
凝った作りになっているし市の中でもテレビに取り上げられるぐらいの何かの建物?みたいなもので紹介されたことも聞いたけどね。
朝妻)へえ…図書館の工事ってことですね、ちょっと特殊な…
稲田)何か普通の図書館のような感じじゃなくて、吹き抜け天井があったりとか…
何階建てだったかな…2階から4階建て位で、2階がすごい綺麗な感じのエントランスで、なんやったらちょっとカフェスペースエリアみたいなところもあったりするような…
朝妻)そこの図書館の電気工事をしたということですか?
稲田)そこの図書館の基本電気設備全部…
朝妻)ちなみに図書館ってそんなに電気を使っている印象がそんなにあるわけじゃないなと私は思ってて…どんな工事というか…普通に天井についている電気は想像できるじゃないですか?
稲田)うん。
朝妻)それ以外にも何かありましたか?
稲田)その天井も凄くて、天井の間、間が透け透けになっているというか…そうゆう特殊な天井の作りになってて…その天井の間ボードが貼られていない間に細長い照明器具を入れて…というような感じにせなあかんかったから…
朝妻)え~…間接照明バリバリの図書館みたいな?
稲田)みたいな…そうそうそう…
だからそれの高さを合わせるのも大変やったし、なんかゆーたら隙間の間が例えば…なんぼやろね…例えば200ぐらい開いてたとしたら…
朝妻)200っていうのは?
稲田)20センチ!
20センチ開いてるとしたら、真ん中にそのバーがライトのバーが消えへんかったり寄ってたらおかしくなるから…
朝妻)うんうん…
稲田)やっぱそういう見た目やから、綺麗に通りが通ってないと汚く見えるよね…
すごいあれはなかなか貴重な体験やったなっていうのは思っているよ!
朝妻)ちなみに覚えてたらいいんですけど電気という電気を何個つけたんですか?
稲田)電気って照明ってこと?
朝妻)はい
稲田)照明は何個つけたんやろ…
照明で言うたら300~400じゃないかな…
朝妻)もう数が凄すぎてよくもう分からないけれども、照明以外の電気の工事は逆に何があったんですか?
稲田)照明以外の電気の工事は普通に誘導灯とか…
朝妻)緑の?
稲田)そうそうそう…
緑色のマークになっているやつ…
そうそうそう、あれは結構便利で…
あの建物の中とか入ったらこの緑のマークに従って矢印ついてるやつあるから、緑のマークに従っていけば外に出れるっていう…
朝妻)ふぅ~ん
稲田)道に迷わんですむっていうね~(笑)
朝妻)あははは(笑)
稲田)これを意外と知らん人多いからそんなこと言うと「え~マジで!!」って結構言われるよね。
朝妻)言われてみれば確かにと思って…
稲田)そうそうそう…
朝妻)照明と誘導灯とエアコンとかも?
稲田)非常灯とか…
朝妻)非常灯?
稲田)非常灯って普段生活してる中では多分ほとんど目にする機会ないんやけど、非常時のときにしか付かない照明…
だから例えば…
停電です…電気落ちました!てなった時に、その照明器具の中にバッテリーが入ってるから、そのバッテリーの電気で光るのよ!
だから真っ暗にならないってゆう…
朝妻)ちょっとそういう特殊な電気があるってことですか?
稲田)これは大体電気屋さんは絶対つけるやつ!
朝妻)なるほど…じゃあ、普通の照明と非常灯と誘導灯?
稲田)誘導灯もその緑のやつもあれば、何人やったかちょっと忘れたけど人の出入りが不特定多数になった場合…例えば商業施設とかそういう施設になってきたときに、音声誘導点滅装置というのをつけなあかんからね…
朝妻)なんですか?それは…
稲田)それが例えば…
「パンポン!パンポン!」ゆーて「非常口はこちらです」って言ってアナウンスが流れるやつなんよ!
その人がいっぱいおると、ワーッてなってきてパニックになるから出口教えてくれるのよ音声で!
朝妻)へぇ~
稲田)フラッシュが焚かれるから…ピカピカピカピカって…そのフラッシュが焚かれるやつがオンテンとか言われる音声点滅誘導装置。
これらが強電って扱いの部分…100ボルト以上の部分…
で、もう一つあるのが、弱電っていってこれがLANケーブルとかスピーカー、非常放送とか放送設備、BGM流れる…。
一般放送と非常放送というのがあって…
朝妻)一般放送は普通に音楽が流れてるもの?
稲田)BGMとか…どっちかいうと音楽を流すというかBGMを流すって感じで…
あとは「ピンポン!何々さんどこどこの何々で…」というのが一般的なやつ…。
朝妻)はい。非常的なのは?
稲田)非常的なのは例えばどこどこで火災が発生しましたとかっていうのが非常放送。
朝妻)なるほど…それも電気屋さんがやるのですか?
稲田)基本配線を基本的にはやる…
配線を電気工事士がやって各種機械の設定とか設備の設定とかはそれぞれ設備屋さんがやるんだよ!
例えば、防犯カメラやったら、そのカメラの線は俺らがつけて、ものを繋げばいい状態まで線を持っていっておくっていうこと…
朝妻)なるほど…コンセントつけておいたりとかですか?
稲田)そうそう…そういういった消防系の設備や感知器をつけたりとか…
そういうのは火報屋さんっていう人の仕事になって、その機械の接続は火報屋さんがやって、配線は電気工事士でやると…
朝妻)なるほど。
稲田)LANケーブルとかの情報関係も同じくで配線は電気工事士がして、LANケーブルの先っちょのところをきちっと刺さるようにするのはそういう情報設備屋さんがするっていう感じ。他にもカードリーダーとか、非常時にドアが閉まったら出られへんのやそうゆう非常時の時は全部フルオープンにしますとか設定したりそうゆうのが出来るようにするために線は電気屋がやつと言う‥‥
朝妻)うんうん…
稲田)扉一つとっても面白い!
結構いろいろな設備って、消防とかなんてゆーたら、非常時のときは扉閉めなあかんから、勝手にしまるようになって…
朝妻)小学校とかにあった…
稲田)そうそう…非常扉開けて小さい扉が付いてる…
朝妻)はい!はい!
稲田)それは逆に言ったら、非常時には閉まるし、
朝妻)うん。
稲田)逆に言うと玄関とか自動扉とか…
あんなんは電気が流れません!ってなって閉じられたら大変だからオープンさせないとだからその扉の用途によっても、非常時にどういう用途にせなあかんとか火災が発生したときにどうなのかとか…いうのをちゃんと理解しておかないと、結局その配線の仕組みも、何でもその言われた通り線引っ張ったっていうような感じでいくと、何か間違えたりとか違うとか、ちょっと仕組みだけはある程度頭に入れて、「これやったらこうじゃない…」っていうふうにちょっとね考えるだけで変わる…
朝妻)それぞれの機械とかこういうのだったらこの線みたいな、決まってるんですか?
稲田)大体決まってる。
例えばその普通の照明のやつだったら、大体この線を使ってるとか。
そうじゃなくてもいいよっていうのはそれは現場のルールによって変わる。
朝妻)ふうん…
話はかっわるんですが、図書館の中で他にもこういう工事あったよっていうのはありますか?
稲田)間接照明はもちろんあるかなって感じだけど、その本棚の棚下とか…
本の題名とかが見えるように本棚に電気をつける…棚の上って言うかなそんなところにつけてる照明。あとはカフェとかによくあるような感じのやつやね…
朝妻)はい…
稲田)テーブルがあって…読書灯だったかな。
あと普通にコンセントとかフロアコンセントもつけたし、クーラーも…
ここら辺はどこの現場でも大体関係なくはあるかな…
朝妻)へえ~なんか意外と電気使われてるんですね…図書館も…。
稲田)結構、図書館がどうのっていうよりかは、どの建物に対しても意外といろんな設備って電気で動いてんねんで!
朝妻)なるほど。
稲田)基本的に家の中でも…工事をする職人の美学みたいな感じかも知れんけど、それは基本的には隠蔽っていう…「隠す」っていうのが電気工事の基本の美学みたいなもんで…
例えばスイッチ一つつけてても、配線がむき出しになってるようなスイッチってなんやか?
朝妻)ええ。
稲田)これが見えるような感じだったらなんか変なわけであって…
そう…
基本的にはそういうふうにして隠すっていうのが、工事の美学みたいなもんやから!
朝妻)なるほど。でも壁とか天井の裏とかの配線とかはめっちゃ綺麗にこうやるわけですよね?
稲田)綺麗にやるし、その天井の中にケーブルラックっていうはしごみたいなんで、そのラックの上に線を通すっていうところもあるし…
朝妻)へえ。見えないけどそこも綺麗にやるのがポリシーみたいな?
稲田)そうそう!そういうところがねやっぱ目に見えへんからって適当にしていくと、どこまででも汚くできるけど、そういう仕事をしてると、やっぱね良くはないね!
見えるとこまで汚くなってくるから!!
それはもう日常的に綺麗にする!
綺麗な作業をする…そういうところをね、意識してやると!
朝妻)なるほどですね…図書館自体は4階建て?
稲田)建物自体は6階建て。
だけど関わったその図書館があったのは、1階はもうお客さんとかが来るエントランスと書庫。
書庫だから全く別!中の人しか入らへん。
朝妻)はい。
稲田)書庫もね…あんな初めて!凄いな…と。
戸棚を動かしてぐるぐる回して開いたら電気がつく!みたいな…仕組みもあるし、常時ちゃんとついているところもあるけど…
朝妻)凄い!
稲田)その施工のタイミングと言うか、取り合いが大変ていうかな…
あと高さとかもすごいシビアだった。
ほんまに、10ミリ単位の仕事で…
天井の取り合いが決まるとギリギリやったりもした。
朝妻)あわよくば1センチぐらいの太さのケーブルもあるわけじゃないすか?
稲田)そういうのもあったね。
朝妻)これはしんどかったわっていうのはありましたか?
稲田)搬入が結構大変やったかなっていうのがあるかなあ。
朝妻)搬入が大変搬入?
稲田)そうそう、荷物入れるルートがもうほんまに1本しかなかったから…
そうそう、物を上にあげる分に対してもすごいもうルールが決まってて、もうここしか上がりませんってなってて…
朝妻)エレベーターとかがってことですか?
稲田)ロングスパンエレベーターとかってよく言うねんけど、何かちょっと長いエレベーターみたいなやつ…4メーターぐらいのちょっと広いエレベーターみたいな…荷物用みたいな…
もう設置する場所がやっぱその建物がそんなに広いわけではないから…
すごい外観もこだわりがすごかったしていうのがあって、そこの搬入ルートがもう決まってたから物をあげるのは結構大変やったね。
朝妻)割と搬入ってどこでも大変なもんなんですか?
稲田)そうでもない…物流倉庫とかはすごい楽だし。
元々がそういう使う施設だから、あの高さも制限ないし全然問題ないんだけど、
あの建物自体がその高さ制限とかあるところ例えば、2メーター以上は入りませんとか言えば、その搬入をのためのトラックだあんまりでかいトラックで来たら何も入らないし小さすぎたら何も積めないし…
いろいろそういう制約があるから、そうだからその建物によってその搬入ってすごい難しいんだなっていうのはあったかなへい範囲以外でしたそれ。
この現場は特にそうやけど、職人もうちの職人が何人か行ったのもあるけど僕が現場の管理、施工管理として入ってたっていうところもあって…そこがやっぱなかなか大変だから一つ段取りするハードルがいっぱいあるからね。
朝妻)施工管理っていうのは、そこの施設の全てを、仕切って管理するってことでいいんですか?
稲田)現場の進捗、どういう具合で進んでる、どういう作業をどのタイミングでいつやるのか…実際にどこをやるのか?とか…実際の工程の管理から品質やね、あとどういう施工してるか、ちゃんとルール通り守られてるか、チェックする…それの施工写真とかって収めて出すんやけど、そういうことも全部やらないと…あとは安全に危ない作業をしていないか…そういうところを全部見たりあとは予算通りに進んでるのかと…大体四つぐらいをその番頭ってなってきたら管理をしていかなあかんな。
その全体的な大きいほんまの現場の全体の管理は上の会社が知ってんけど、ある程度その中の一部をくれよんが受けている部分もあって自分も1人でこの管理現場を1年ぐらい管理してたから、余計にいろんな視野で物事を見さしてもらったなと感じかな。
本当はまだまだ続いたインタビューですが、図書館と言う施設の施工…
結構大きな建物でなかなか味わえなかったと社長もいうような変わった図書館…
地下には書庫もあり、書庫もかなり勉強になったと話してくれました。
天井裏や壁の中での取り合いも大変だったと実際その場に行っても分からないような現場のリアル…
また職人の美意識…
「見えないところも綺麗に!」という部分も少しは見えたように感じます。
今回の施工Blogも結構雑談が多くなってしまいましたがこんなにも図書館に電気が通っていると想像もしていなかったので…インタビューさせてもらい勉強になりました!
また更に詳しく…記せるようインタビューもしていきたいと思います!