今回のBlogはくれよんの2023年の抱負を社長の稲田弘樹に熱く語ってもらいました。
今年も振り返りながら…
来年…2023年のくれよんを是非覗き見てください!
それでは…本日は社長にバトンタッチいたします!
いよいよ、2022年も終わりますね。今年は本当に色々ありました。会社を経営して7期目にして、ここまで変化の激しかった年はありませんでした。会社のブランディングに取り組み、様々な変化を体験して思ったことは…「やってきてよかった」と思えた事です。初めての取り組みばかりで、正直不安が無かった日はありません。でも、少しでも良くなれば…少しでも社員が楽しく働ければ…そんな事を毎日考えながら答えがない事に挑戦する日々。くじけそうになりながらもやれたのは、正直に社員のみんなと一緒に挑戦できたからです。2023年の抱負を話す前に、簡単にうちの会社が何をしてきたか、どんな取り組みをしてきたかをお話したいと思います。
まず、なんと言っても「ビジョンマップ」ですね。会社がなぜ存在しているのか。どんな会社で、何を目指しているのか。ミッション、ビジョン、バリューの3つの軸に対して考えていきました。みんなの想いを統一して会社としての目的を具体化する。この取り組みがスタートのキッカケです。ココで大切なのは、社員と一緒に目標設定をしていくことです。社長だけがワンマンで決めたところで、社員が納得していないと意味がありません。他の会社の経営理念でも見た事あるんですけど、社会貢献をして○○とか、お客様に対して満足度を向上させるなど…目標に対しての意味がピンっ!と来ない経営理念はあまり意味がないと思っています。ココの真の目的は「共通言語を作る」ことに意味があると思っています。できるだけ社員が理解できる言葉選び、みんなのテンションの上がる目標。このくらいの軸でいいと思っています。行動できるキッカケを作るための指標くらいのイメージの方がわかりやすいかなと…それでデキたビジョンマップがコレです。
ヨシっ!会社の目標は決まった。次に取り組んだ事は「採用」ですね。これがまた難しいんですよね…営業職、事務職、IT関係の職種など、誰でも想像できる職種や、人気職種の採用はそこまで難しくないかも知れません。しかし、うちの会社の採用は「電気工事士」です。電気工事士になりたい!と思う人が世の中に何人おるでしょうか…トップセールスを目指している営業マンや、IT関係でフリーランスを目指したい人はいっぱいいると思います。しかし、電気工事士になる人…となると母数が激減します。でも、いい人財が欲しい。そうやって始まった採用活動でした。毎年5名の採用を実現させよう。そのための行動計画、媒体選び、選考フローに至るまで、できる事から始めてミーティングを重ねてやってきました。結果的に言うと、初めての年度にしては最高の成績やったと思います。ノルマにしていた5名は6名の採用になりましたし、考えて行動したことが全て結果に結びつきました。中途採用、新卒採用、リファラル採用、全部の分野で1名以上の採用ができました。ココで大切なのは「魅せ方」です。会社の魅力、社員の魅力、社長の魅力、全てにおいての魅せ方をどう伝えると相手に伝わるか。ココが大切やと思います。誰でもいいのであれば、採用はそこまで難しくないかも知れません。会社のビジョンに共感してくれ、うちの社員みたいな人になりたいと憧れてもらえて、この社長と一緒に仕事がしたい!そうやって応募してくれる採用を本気で実現させるために、必死に動いた結果が今年の成果として出たと確信しています。この業界ではめずらしい「広報部」と「人事部」を設立して動かしてみようと思ってTwitterからなっつん(朝妻奈月)の採用もしました。簡単ではありませんでしたが、今年の初めは社員数8名から、来年の4月の新卒入社時で14名まで増えます。採用はうまくいったと思います。嬉しい気持ちと同時にこんな人数が増えてくると「教育」の部分が今後の課題ですね。
そして、いよいよ…2023年度の抱負として。来年の課題は、全部で4つあります。
この4つが2023年度の抱負です。順に説明していきたいと思います。
まず1つ目は「評価制度を作ること」ですが、これは単純にうちの会社の評価を明確にすることです。それと同時に理念浸透の意味も含まれています。今までは、こうしていきたい!あぁしていきたい!と語るばかりで、共感は得られても行動に対しての評価が感覚的なものになってしまっていました。まだ完璧な訳ではないですが、会社が社員の事をしっかり見てあげられるようにする制度であり、社員のモチベーションアップに繋がる評価の形が大切やと思います。決して数字だけが全てではない。利益を残すことが評価対象ではない。電気工事士としての技術だけが評価対象ではない。うちの会社の評価としては「人間力」と「技術力」が掛け合わさってできる「色」を大切にする評価でなくてはいけません。そこを間違えてしまうとせっかく作ったビジョンマップの意味がなくなってしまうので…あと1つ作る目的としては「課題抽出」です。会社側と社員側での課題が全く違っていては、本人の取るべき行動にズレが生じてしまいます。会社の求めるものがどういう事なのか、本人の思っている自分の課題は何なのか。ココが明確であればあるほど、課題が明確になり行動しやすくなります。1つ1つの評価項目と向き合うことで自分自身の成長になる。そんな評価制度を作るのが来年の目標ですね。一筋縄ではいかないと思いますが、頑張っていきます。
2つ目として「社員の教育と採用」ですね。
これは本当に来年の課題ですね。うちの会社も今年に初めて採用に力を入れて、実際に社員が増えました。しかし、会社は社員が雇える事がゴールではない。それと同時に入社したその日から能力が上がってもらわないと次の採用に繋がらない。そこで求められるのは「教育」の部分ですね。正直、そこまで考え切れていませんでした。教育と言ってもこんなけやれば、こんな成長する。と言った確約が全くありません。人によって変わるし、教えなくても伸びる子は伸びる。すごく不確かな部分が多いですが、会社では絶対に取り組んでいかないといけない課題ですね。うちの会社は特に専門職であり、技術職の業界でもある中、教育する事を「仕組み化」していきたいと考えています。そのために、うちの会社で施工マニュアル作りを今年の2月から取り組んでいました。工事するのは、現場によってもバラバラで現場ごとに施工要領書と言った書類があるくらいです。今まで経験した工事の中で一番感じた事が、人によって工事に対しての考え方、やり方がバラバラ。最終の出来上がりは一緒でも、過程が違うシーンを多く見ました。
うちの会社のマニュアル作りのモットーは…
この3軸に沿ってマニュアル作りをしています。施工マニュアル作りをした先輩社員が、新しい社員に対してうちの施工マニュアルを教える。これだけすれば、先ほどの3軸ができることで教育に繋がると考えました。先輩社員は新人社員に教える事を意識するようになり、新人社員は教育に繋がる。一石二鳥の教育システムになると考えています。実際はこれからやっていく段階なので、どうなるかはわかりませんが…絶対に確立していく予定です。
3つ目として「組織づくりの底上げ」です。
これに関しては、終わりはないですがもう一層、もう二層作れる「組織づくり」の第一歩になればと考えています。評価制度を作ることも大切ですが、役職制度も必要ですよね。社員ひとりひとりが自分の役割を認識している状態にする。そして自分の役割とやらないといけない仕事の意味が理解できているかが大切です。会社と一体になって、各々の課題と向き合い、個人の成長に繋がる仕組みを作る。そして、作った仕組みを運用していく事。作る事はできても、運用するとなればまた別の話ですよね。社長が社員ひとりひとりにするのではなく、中間管理職の役職の人がその課題に向き合い関係性を作っていく事。これが来年の組織づくりの底上げに繋がる第一歩やと思っています。社長がしている職務を、別の役職の人に引き継ぎ、裁量権を与えてあげる。ココがポイントになると確信しています。現場職なので、正直役職なんてないんですよね。職長と職人という位置づけでもあるので…そこの部分を見方を変えて、会社としての役職を持つことによる自覚と責務を意識できていけば、組織としてもっともっと高みに行けると思っています。
最後の4つ目は「経営者としての課題」です。
これは僕自身のことでもあり、会社の成長するための課題です。会社とは…営利団体なので「利益を残してなんぼ」やと思っています。ただ、利益ばかりを追求しても大切な部分を見失って破滅するパターンの会社を何度も見てきました。もちろん利益を追求しないといけないのには変わりありません。社長と言う立場なので、お金に対して貪欲にならないとダメなのもわかっています。無理に利益を出して、社員にめちゃくちゃ負荷をかけてしまうとやがて潰れます。ですので、来年の課題としては「利益率の向上」と「社員に対しての利益還元率」を考えていこうと思っています。初めから全てがよくなる訳ではありませんが、5年後を視野に入れて全ての数字をよくしていきます。僕自身がTwitterのヘッダーにも書いてある「業界の常識を塗り潰せ」と言うのは、何も電気工事会社だけに特化した内容だけではありません。誰が見てもいいと思ってもらえるような、会社としても常識外れな還元率を誇っているなど…多岐に展開できると考えています。給料がいいだけでは会社として、いい会社なのか。僕はそれだけでは測れない気持ちや、人とのつながりを本当に大切にしていきたいと考えています。これは経営者としての財産であり、一足飛びにできる事でもありません。本当に地道な努力の積み重ねがあるからこそ、この財産を手にできると思っています。来年には職人の事務所である場所を移転します。工事会社の事務所…と言う概念をぶち壊す事務所を作ろうと思っています。まだ大きくないので、そこまでカッコよくできないですが、現状の中で最高の事務所を作る予定です。トコトンこだわり抜いて作ろうと考えています。是非、完成したら見に来てもらえると嬉しいですね。この考えになったのも、社員のひとりが「事務所に呼んでも恥ずかしくないような事務所がいいですね…」とボソッと口にしたんですよ。本人はそのつもりはないでしょうけど、僕にとっては何とかしていかないとアカン!と使命感に変わりました。会社が変化していき、事務所も変化していく。利益も求めて、仕事の質も向上させて、生産性を高めていく。常に前を向いて、貪欲に進み続ける経営者である事が僕の課題です。
長々と読んでいただいてありがとうございます。
2023年度の株式会社くれよんは、さらなる飛躍をしていきます。まずこの4つの課題を確実にクリアする事で、次のステージにいけると思っています。1つ1つ課題としっかり向き合い、くじけず前進するのみやと思っています。今年も残りわずかですが、最後まで安全作業で頑張ります。
これからも、株式会社くれよんをどうぞよろしくお願い致します。
では、みなさん…よいお年をおください。