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#くれよんの日常

「見て覚えろ」を超えるために…

 今私達くれよんでは全社をあげて取り組んでいる取り組みがある…
それが「施工マニュアル」作り。今日はこの全員で作り上げてる「施工マニュアル」について書いていこうと思います。
きっとくれよんの「革命を起こしたい!」その地道な姿が見える内容になると思います。是非最後まで読んでもらえると嬉しいです。

目次

  1. 職人の教育とは…
  2. これまでの当たり前と問題点
  3. くれよんの施工マニュアルとは?
  4. 今後の期待

1. 職人の教育とは…

 皆さんの中で職人の教育と言われて想像する事ってどんなことですか?
私も人生初めての就職先は職人でした。電気工事士の職人ではないものの男社会のバリバリ職人世界…
口数も少なく、自分の腕だけを信じている…自分に誇りがある!そう思えるまでどんなに時間をかけてでも尽力する…。そんな人ばかりがいるような職人の世界でした。
その時を思い出しても、やっぱり教育という言葉があってないような世界だったように思います。
「見て盗め!」
「やって覚えろ!」
「何度も練習するのみ!」
「センスで感覚で感じろ!」…簡単に言うとそんな世界でした。

 皆さんの職人の教育イメージはどんな感じでしたか?
実際、現場での仕事となると教科書通りに進むこともなく、イレギュラーだらけの時間勝負の世界。先輩に教えてもらったからと言って誰もが出来るわけでもない。そして教えてもらえば覚えられるというものでもない。
これが職人の世界なのかな…と私は感じています。

 職人は言います…
「自分で工具は買って欲しい!」と…
皆さんはこの言葉の裏にある職人の想いがどんな想いだと思いますか?
「自分で使うものくらい自分で揃えろ…」「準備しておくのが当たり前だろ…」
そんな想いではありません!

 ではどんな想いなのか…職人はこう話してくれました。
職人が使う工具は安くない。でも同じ工具でも安い物も中にはある。
例えばニッパーなんて100均でも買える時代…その100均のニッパーと5000円のニッパーどう違うのか…これをしっかり感じて欲しい。
なぜそんなにも高価な工具が必要なのか…
そして、この工具一つこんなにも高価な値段であること…
その事実をしっかり受け止めて日々大切に工具を使って欲しい。
丁寧に大切に使って欲しい。
初めは会社負担での購入したとしても…
それを自分の目で見て自分で買ってくることが重要
そうじゃないと工具の価値や大切さを学べない!と…

 職人は口数が少ない…そしてコミュニケーションが苦手な職人が多い。
だからこそ伝わりづらいこともある。
でもこうして本当に大切な想いを持っているのが職人だ。
1から10まで口には出さない…それが美学となってきた過去…
良い魂はそのまま活かし、改善すべき所は革命を起こすかのように変えていく…これが私たちくれよんの考えた「革命」に繋がるのです。

2. これまでの当たり前と問題点

 先にも書いたように、これまでの職人は「見て聞いて盗め!あえて言わないから感じろ!」そんなことが当たり前となってきた世界です。だからこその課題は当たり前にあります…
今回のBlogのテーマになっている部分の本髄に繋がるところ…ここを主にお話しできたらと思います。
 先にもお伝えしたように「見て聞いて盗め!あえて言わないから感じろ!」そんな事が当たり前の世界。新人が入っても「背中で覚えろ!」「見て盗め!」と教育と言っても自発性のみに頼る…そんな業界になっていたわけです。すると、どんなことが起きるのか…

 皆さん…想像してみてください!
職人は基本的に自分に自信を持っています。とても素晴らしいことです。
だからこそ、自分のやり方がBESTで一番良い方法!と思っています。
例えば、A先輩にはこう教わった。でもB先輩に聞いたら違うことを言っている…
この状況…いかがですか?
せっかく学んでよしやるぞ!と思っていた矢先に「違う!」と言われる。
やっと習得したのに…否定される。これって結構辛くないですか?
でも、これは職人業界に限ったことではないと私は思います。どの業界でもありますよね?
そして、教わった通りにやっても怒られた…そんな苦い思い出はありませんか?
私は正直…これまでの社会人生活の中でありますよ!
これを引き起こすのが「見て聞いて盗め!あえて言わないから感じろ!」の精神からだと私たちは考えています。

 見て盗め…これだけでは人それぞれ受け取り方がバラバラ。
そして、感じるなんてもっとばらつきが出る。
感覚なんて同じ人を探す方が大変です。
でも…感じろ!分かれ!なんです…これってめっちゃ矛盾してますよね?(笑)
だからこそ私達くれよんはこの問題を解決すべく1つのことに社員全員で取り掛かっているのです。

 それが「施工マニュアル」です。
施工マニュアルと聞いてどんなものか皆さんは想像できますか?
正直、めっちゃ職人は時間かけて作っています。
長いと1枚作るのに6時間以上も…
現場を終えてから日付が変わるような時間迄かかったこともあります。
今日は私たちが全員で取り組んでいる施工マニュアルについてお話いたします!
これはくれよんの基準となる現場でのマニュアルです。
これを元に職人は現場で仕事を行います。
もちろん現場に併せて臨機応変に対応していきます。
現場で特に規制がない場合、くれよんの職人が行った施工全てがこの「施工マニュアル」通りである。このような状況を作り出す為、そして新人の成長の元となる…そんなマニュアルです。

くれよんの職人が仕事をしたらこうなってる!この認識が現場で植えつけられるように…
くれよんの職人ならだれでもこのクオリティーが保てる!そう認識してもらえるよう…
全員の施工結果を統一できる。
その安定したクオリティーが信頼につながる。
その為のマニュアル…
そして、新人教育ができ、人によって正しい基準のばらつきを出さない為に…

 めちゃくちゃ簡単なように書いていますが、職人という世界ではとても難しい取り組みです。
なぜならば、これまで自分独自、自分の技術に誇りと自信を持っている職人達です。
そんな職人のやり方を1つに統一せねばいけないのです。
そんな大変なことは無いですよね?
今まで自分の経験・知識が絶対!そんな環境を作れる位努力し時間も費やしてきた方々…それが職人です。そんな職人達を1つのやり方に統一…急に合わせていかなくてはいけないのです。
慣れている物を変えるって大変以外ないですよね?
そんな大変な事を一つにまとめるのがこの施工マニュアル作りです。
更に作って終わりではありません。
完成したマニュアルを浸透、進化させなくてはいけないのです。
これがもっと大変です!
先ほどお伝えしたように…職人達は今までやってきた癖や慣れが皆それぞれあります。
みんなで話し合って作っているとは言えども、それぞれのやりやすさや癖というものはどうしても簡単に変えることは出来ないのです。
極端な例えですが、普段右手で歯磨きをしているのに左手で歯磨きをして欲しい!と言われてもなかなか慣れるまで変な感覚ありませんか?そんな感覚を常に味わいながら仕事を的確に迅速にこなさなくてはいけないわけです。
ベテランになればなるほど結構大変な部分もあるんじゃないかな…と私は思います。おそらく新卒で入ってくる方々より先輩の方がこの辺は苦戦すると思います!
それでもくれよんは全員でチャレンジするのです。
これが後に本当に大事なものだと全員が分かっているから…そして、自分たちの力になると全員が理解しているからです。
こうして少しづつではありますが私たちくれよんは全員で会社を作っています。

3. くれよんの施工マニュアルとは?

では実際に私たちが作っている施工マニュアルを少しだけ公開いたします。

まずはどんな流れで進めているのか…工程表を公開します。これは初めて公にします。
もちろん…現場の後に行うマニュアル作り…この予定通りに進まないこともあります。
それでも調整を繰り返し、基本的に毎月担当者が1人責任をもって1枚のマニュアルを完成させます。

 この工程表でもわかるように1ヶ月ずれ込んでいたりも…
こんな部分は結構リアルなんじゃないかな…と思いますね(笑)

流れとしては…
全員での案だし→担当者の作成→発表
このような流れで進みます。
実際の案だしのミーティング時の写真がこちらです。

現場が終わった夜19時位から…
毎月こうして職人達は集まり案を出し合います。
実際現場はこうやな!いや…こうちゃう?といいながら…

思っている以上に真剣です。
普段ふざけている職人も仕事の話になると結構がっつり話し合うんです(笑)
こんな感じで全員で案を出し合い、担当者による作成段階に移ります。

そして、まだまだ形にもなっていないメモ書きがこちらです。

お待たせいたしました…
PCの作業も不得意な職人が多い中このような工程を経て毎月担当の職人が作成し作り上げている「施工マニュアル」がこちらです!!

 さすがに全てはお見せ出来ませんのでほんの少しだけ…
黒抜きにさせて頂いておりますが、この黒抜き部分も含めビッシリと…
くれよん独自のマニュアルが書いてあります。

 何を書いたらいいのか…何が大切な事なのか…
A3サイズ1枚に収める!これが結構大変なんです(笑)
本当に大切な事、外してはいけない事、絶対的な事…ここら辺をメインに記載しています。
これらを現場の教科書として私たちくれよんは作成しているのです。

 こちら職人一人では大変ですので、このまとめ段階は私と社長も加わります。
とはいえ…私は現場の知識が全く分かりません。
職人と社長に言われた資料を切り抜いたり修正したり、入力したり…ホントお手伝いのようなものです。
こうして全員で餅は餅屋で協力しつつ完成していくのです。

最後は完成の後、担当者による発表になります。

職人全員…真剣そのものでこの完成した施工マニュアルをしっかりと確認するのです。
この段階で修正が入るケースももちろんあります。
妥協は禁物です。
そして常にこの施工マニュアルは進化していくもの…
そう考えているからこそ常に全員で意見を出し、より良い施工マニュアルが出来るのです。

4. 今後の期待

現状は実際現場に出ている先輩がこれまで時間を費やし、真剣に自分たちが困った経験苦労した経験を後輩たちに活かす…
まさにこれまで職人の中ではなかなか無かった教育の仕組みを作っています。
社長は言うのです。
ホンマよ~あるんよ!この先輩はこう言ってる!あの先輩はこう言ってる…結果どっちやねん!ってことが…と。
現場仕事となると体力的にも精神的にも厳しい世界。
それでいながらこの環境は、本当にキツイ環境です。
だからこそ…このマニュアル作りは絶対やるんだ!と社長が声を上げました。
そして、職人達もその気持ちがわかるからこそ…現場後の貴重な時間をこの施工マニュアル作成に充ててくれます。
どこにも販売などしていないマニュアル。
リアルがたくさん詰まったマニュアルです。

広報兼人事の私としては本当にありがたいマニュアルなのです。

このマニュアルが完成し実際に現場で活躍できた時…
きっとくれよんは技術力も組織力も成長し全員が色めいている…
そんな状態になるんではないでしょうか…

私は人事としてくれよん全員が色めけることを本当に期待しています!
そして、私自身も色めく広報兼人事になれるよう頑張りたいと思います。
今回のBlogはいかがでしたでしょうか?
結構真面目な一面も見れたようなBlogだったのではないでしょうか?
これも新たなくれよんの色です!是非楽しんでください!

今後とも私たちくれよん一同よろしくお願いいたします。

この会社についての記事です

株式会社くれよん
略歴

MISSION「まだ現場(ここ)にない価値を描く」/VISION「電気工事業界を色めく仕事に」/そのためにまずは「大阪で1番色めく電気工事屋」に/VALUE「くれよんの原理原色」/ロゴのバリュエーションが12色あるのもVALUEが理由/VALUE体現に必要なのは「ひと想いの循環」

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