昨今、ニュースでも見かけますが「2024年問題」が取り上げられているのを見かけます。
この問題に関しては、運送業界が例題に出されることが多いですが、建設業界も例外ではありません。
約2年前くらいから建設業界でも「働き方改革!」と言ってますが実現していないのが現実です。
どうすれば職人の働き方を改善していけるか。そこに社会的な課題があり業界全体で変えていくのは至難の業です。
残業で給与を確保している人も多くいてる現状で、残業ができないと給与が下がる…
そんな声も時々耳にすることもあります。
建設業における「2024年問題」は、私なりの見方として適正工期の設定は重要なカギになると思います。
工程が遅れて…設計からの回答がまだで…など、現場が遅れてしまう原因が全て職人にダメージが来ます。
ここの改善により、建設業界での働き方も大きく変わってくると私は思っています。
せめて…弊社の働き方だけでも変えていきたいですが、すごく難しいです。
▼こちらの資料をご覧ください。
この資料も国土交通省の出している資料ですが
4週4休が基本的なスタイルになってしまっているのが現状ですね。
それを週休2日にするためには、4週8休がベースになります。
単純の今の倍の休みを取得して、一般的な社会と同じ状況になります。
会社を改革していくために、休みを増やせばいいのでは?
と思う人も多いかと思いますが、そう簡単ではありません。
現場の仕事は電気工事だけではありません。現場全体を進めていく為に「工程」があります。
建物を建てていく順番が決まっているので、それに従って順序良く仕事を進めていかないといけないんですよね。
一般的な仕事は「納期」と言いますが、私たち施工する人間は「工期」と言います。
この工期を守るために、職人は毎日現場に通って、工程通りの仕事を淡々と施工しています。
工程が決まっているなら、そんなに大変な事があるの?と思ったそこのあなた!
基本的に建設現場において、工程通りに進むことはほとんどありません。
建設現場は天候にも左右されますし、施主の意向にも左右されますし
職人の腕にも左右されますし…色々な理由が絡み合って工程通りにいかない事が多すぎます。
工期が決まっている以上、工期内でいかに稼働を増やして工程通りに仕事ができるかが勝負なんですよ。
今でこそ、だいぶ減りましたがその昔は工程が遅れたら「日曜日に出て仕事進めて!」と言う人も多かったですし、仕事の進みが悪ければ「残業してでも今日までにココまで終わらせて!」と言ったことが当たり前でした。
目指していきたい理想と、厳しい工期の中で動いている現実とのギャップは生じてしまいます。
この理想を叶えるための課題は、私なりに3点あります。
適正に工期を設定すると言っても、長くすればいいと言うわけでもありません。
工期を設定して、実働として動く工程をいかに打合せ通りに進めていけるか。
予備日や何かあっても対応できる期間を作り、現場を先読みして工程を組んでいく事が大切です。
他業種との連携もかなり重要になってくるので
その点を視野にいれて確保する工程を組んでくれることで理想へと近づくと思っています。
現場を進めていく上で「施工管理」は欠かせません。
工程通りに終わらせていけるように事前準備を徹底し
職人に無駄な時間を過ごさせないために施工管理が必要なのです。
しかし、施工管理者は職人よりも人員不足が進んでいます。
そのため、一人のできる施工管理者が何現場も掛け持ちし
あまり現場のわかっていない見習いレベルの子に託しているのが現状です。
仕事を終わらせるために残業して必死に働いている施工管理者は
どうしても休みが少なくなるのが現状です。
管理レベルの底上げは欠かせない項目になると私は思っています。
建設業界はどの職種でも「人員不足」が慢性化になっています。
人員が確保できないとどうしても一人当たりの負担が多くなります。
その分、一人の人に割当たる現場も多くなりがちです。
一般的に言うできる職人が圧倒的に不足しているのが現状です。
教えてもらうこと、教育することに時間を費やす時間がありません。
仕事をこなして覚えてもらっているのが末端の職人の現状です。
教育するには資金も必要で、教育者の人員も必要になります。
職人になれる環境整備が休日を増やしていくカギになると私は思っています。
以上の3点が私なりに思う建設業界での休日確保に必要なことだと思っています。
弊社でも様々な取組みをしていますが
どうしても時間とお金のかかることなので少しずつしか進めきれていないのが現状です。
社員にも協力はしてもらって、いずれ弊社からでも
週休2日を確保できる会社になれば…それがこの業界の発展にもつながると思っています。
※現状の建設業界での出勤日数が下記の資料になります。
2024年は、もう目の前まで来ています。
弊社の取組み、施策が少しでも世の中へ広がって電気工事業界が発展してくれたら本望です。
そのためにも、挑戦し続ける「電気工事業界のベンチャー企業」としてドンドン前進していきます。
何事も諦めない限りは失敗ではないと思っているので、今後のくれよんをどうぞ温かく見守っていただければと思います。
現場仕事の価値、重要性が世の中に伝わり、若者にもっと誇れる仕事になれば嬉しいです。
より良い社会を作るために、建設業界は日々頑張っています。
皆さんの生活を支えてる大切な業界です。
少しでも多くの人に伝わるようにこれからも弊社は頑張って参ります。