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#電気工事

職人の必需品…腰道具とは?

3週連続といいつつ…急遽予定変更!
先日、職人の必需品である「腰道具」を拵えるという研修を行いました。今回のBlogはその模様をお届けしたいと思います。そもそも腰道具はどうゆうものなのか…そんなところも含めて書いていこうと思います。職人の会社ならではなこの研修模様を…ぜひご覧ください!

もくじ

  1. 「腰道具」とその工具
  2. 腰道具を拵える?
  3. 最後に…

1.「腰道具」とその工具

「腰道具」
職人達が作業に使う道具を装着するためのベルトと、そこに取り付ける道具類の総称のこと

職人にとって「腰道具」は、両手を自由に出来、常時使う工具を近くに保持し作業効率を上げる事が出来る…そんな必要不可欠な道具になります。また「腰道具」は個人個人内容も異なりその職人の「色」が出るものになります。「腰道具」と一概に言っても一体化して販売されているわけではなく全てパーツに分かれていて、職人が自分好みに拵えることで出来ているものになります。

  • 腰ベルト
  • 腰袋
  • ニッパーやペンチを入れるホルダー
  • 電工ナイフ用ホルスター
  • ドライバーホルダー
  • プライヤホルダー
  • ハンマーフック 等

これらのパーツに工具が入り「腰道具」となります。

この「腰道具」…実際、重さはどの位あるでしょう?
先日、くれよんの職人が言ってました…

「俺の腰道具測ったら11㎏だった…」

めちゃくちゃ重い!
スーパーに売っているお米(10㎏)より重い…。そんな重さを腰にぶら下げ常に階段を上り下り…それだけでなく、更に重い部材を持ちながら動いている…それが電気工事士の職人達なんです。
やはり…凄いな!と本当に思いますね。実際、職人の腰道具はどんな感じなのか…くれよんの職人の腰道具はこんな感じです!

次に「腰道具」に入れている主な工具を簡単にご紹介しようと思います。今回上げる工具は基本的な工具で、実際はもっともっと多くの工具を職人達は保持しています。

「ニッパー」
主として銅線の切断,電線の被覆をむくのに用いる工具。

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「ペンチ」
先端同士が噛み合う構造で、自由に開閉でき、曲げる、挟む、引っ張る、ねじる、切断などの作業を行うための工具。

「ドライバー(プラス・マイナス)」
ビスを締める緩める作業に使用する工具。

「電工ナイフ」
切る作業に使用。具体的には、ケーブル外装の剥ぎ取りやPF菅の切断、梱包材をバラす場合などに使用する工具。

「ウォーターポンププライヤー」
「掴む・回す」用途で使用する工具。具体的には、パイプ(金属管)を回したりナットを締める、緩める、全ねじボルトを回したり、ロックナットを締める…等に使用する工具。


「電工ハンマー」
通常のハンマーのように叩く用途で用いる工具。また「柄の部分がソケット状になっている」のが特徴的な工具。

「スケール」
寸法を測るための工具。モノの長さを測ったり「墨出し」という工事の基本になる作業に必須な工具。

ざっと基本的な工具はこんな感じでしょうか…職人達はこの基本工具以外にも多くの工具を保持しており、仕事内容によって「腰道具」に入れる工具は都度変わるようです。重さや基本的な工具についてお話ししたところで…次に気になるのが「金額」かなと…ザっとになりますのであくまでも参考までにご覧ください。

ご存じの方も多いかもしれませんが、これら工具はピンキリという言葉がぴったりな感じで値段の幅も広いです。とはいっても私の印象は「高い!!!」です。というのも…金額を抑えたものも腰ベルトや腰袋、基本工具をざっとそろえて約4~5万円程はしてしまうのです。本当に様々あるので、こだわりを持つ人なら10万以上かかっている人もいます。身近なところで言うと、街のホームセンターに行くと工具は数多く並んでいます。同じ工具でも数百円から数千円、高い工具だと数万円というの物もあります。金額に応じて使い勝手も違う?それはあるかもしれませんね。ですが、一概に絶対とも言えないようです。使いやすさ…というのは個人個人あるようで、値段だけでは判断出来ないようです。そして新品すぎると使い勝手が悪いものもあるらしいんです。ん~本当に奥が深い!難しいですね(笑)

2.腰道具を拵える?

ではでは本題に戻り…これまでお話ししてきた「腰道具」をどのようにして拵えるのか…
先日、新卒達にむけて「腰道具」作り研修を職人達にして貰いました。実際「腰道具」を拵える…とは、どんな感じなのか?普段生活をしている中で職人でなければなかなか遭遇しない…そしてなかなか見れないそんな拵え模様を少しご紹介できたらと思います。

教育担当の先輩職人が新卒メンバーに初めて教えること…それがこの「腰道具」研修。
新卒達は全てが初めて…実際に「腰道具」を腰にまとうことすら初めてなわけです。そして「腰道具」を拵える…なんてしたことがあるわけもなく。工具も「これは何?」そんなところから教えて貰っていました。

今回担当してくれた職人は各新卒メンバーの教育担当。その中でも新卒と年が一番近い職人2名。お互い近い距離間で教え教わり…そんな様子を見て「現場でも良い感じになりそうだなぁ…」と感じました。世代が近いからこそお互いに感じれる部分は大きく、とても良い雰囲気を感じれました。

先輩職人も初めての後輩!そんな環境がこの4月に訪れます。これまで「自分が一番後輩」と思っていた職人も、そんなことを言ってられなくなるわけです。責任もうまれ、なんならこれからは自分の後姿を見せていかなくてはいけません。そんな日迄もう数日です。職人達全員にとって本当に良い環境が生まれるな…と思うと、人事として私が嬉しく感じます。

話は戻って…
この「腰道具」も、腰ベルトに対してどの位置にどの工具がくるようにつけるのか…それを考えながら拵えていきます。これは本当に職人一人一人違うので、これです!というマニュアルは一切無いようです。今回新卒達は、教えてくれた先輩職人の腰道具と同じ位置に同じものが来るように…これを基準に現場で仕事をする中で調整をしていくようです!こんな様子を見ていたら…本当に最高だな!と感じさせて貰えました。

そして「腰道具」自体を腰につける為のつけ方です!
そんな事から先輩たちは優しく教えてくれました。この基本的な工具だけしかついていない「腰道具」ですら「ズシ!」ッと感じる…そんな状態です。一年後彼らの「腰道具」がどのようになっているのか楽しみです。来年はこの新卒メンバーが新たな新卒達に教えてあげる…そんな位成長しててくれたら最高ですね!

今回拵えた「腰道具」もこれで完成なわけではないです。これから現場に出ると、どんどん工具は増えるはずです。そしてどの位置にどの工具をつけるのか…変わってくるでしょう。これも一人一人の「色」であると私は思います。こだわっている職人の中には腰道具が皮製品だったり…ベテラン職人の腰道具は一周回って「これだけでこんなスピードで仕事できるの?」と思う程、工具もシンプルになっていたりするようです。本当に工具一つとっても面白く飽きない職業が電気工事士なのかな…と感じます。

3.最後に…

新卒メンバーの入社まであと10日!
1年前まで、職人になるなんて本人すら思っていなかった大学生…様々な出会いからこうして職人の道を志し…それぞれ想いは違えど、この業界で頑張る!そう覚悟をもって来てくれた新卒の2人に本当に感謝しかないです。私たちが出来ることは限られているけれど、2人の成長を期待し、精一杯力になりたい…それは全従業員が思っています。社長には社長の出来るサポート、職人には職人の出来るサポート、人事には人事の出来るサポートを全力でしていくつもりです。優しいだけではいられない時も時にはあるでしょう…でもそれは2人を思っての事。辛く厳しい…泣きたいくらい悔しい時もあると思います。でも私たちくれよんのメンバーは最後まで2人の味方です!一緒に乗り越えお互いに成長していきましょう!

このBlogを読んでくださった皆さん…
最後までご覧いただきありがとうございます。
何も分からない中社会に出て「職人になる!」そう決意をした2名です。初めは至らないような部分も沢山あるとは思います。でも必ず彼らは出来るようになります!少なくとも私が見てきたこの約半年間…本当に頑張り成長した2人です。そんな彼ら2人の職人としての第一歩を…是非皆さん温かく見守って下さい!
今後ともくれよん一同よろしくお願い致します。

この会社についての記事です

株式会社くれよん
略歴

MISSION「まだ現場(ここ)にない価値を描く」/VISION「電気工事業界を色めく仕事に」/そのためにまずは「大阪で1番色めく電気工事屋」に/VALUE「くれよんの原理原色」/ロゴのバリュエーションが12色あるのもVALUEが理由/VALUE体現に必要なのは「ひと想いの循環」

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