皆さん、こんばんは!6月もそろそろ終わりかけで、暑い夏がやってきますね。
電気工事業界は、寒い時期、暑い時期が特に忙しくなりがちです。
暑い時期には、学校が夏休みというのもありますので小学校、中学校などの改修工事が増える時期ですね。エアコン屋さんも暑い時期には超繁忙期になります。
寒い時期には、年度末があるので年度内に工事を竣工しないといけない工期設定の現場が多くなります。
本日は、以前にうちの社員が納めた新築現場がありましたので、「現場竣工ブログ」として皆さんにお伝えしようと思っています。
新築現場を竣工させるのは並大抵な気持ちではできません。辛いこと、しんどいこと、いっぱいあります。とある現場でメインの職人として働いていた3名に対して、現場竣工に伴い取材を行いました。
皆さんとイメージしている現場と少し違うところがあるかもしれませんが、是非この機会に電気工事士の事を少しでも知ってもらえると嬉しく思います。
取材メンバー
職長:山本智哉(25歳/電工歴5年)
スーパーサブ:草刈大河(33歳/電工歴1年半)
新卒エース:雪山隆二(23歳/電工歴半年)
※名前をクリックしてもらうと「職人紹介ブログ」が見れます。
【智哉】
職長としての立場上、利益を優先すべきか、教育を優先すべきか常に考えていた。どちらも難しい課題で考える事多かった。
結果的にいうと…どっちも成果を出せたので「俺やるやん!」と思った。
【大河】
辛いよりまだまだ経験が浅い分、(辛いより)不安の方が先行していた。辛いことはこの現場では特になかったけど、不安から自信に繋げていけるように工夫して作業に集中していました。
【隆二】
ミスが連発して自分が情けなくなった。
イメージトレーニングをして辛いことを乗り越えた。イメージトレーニングの大切さを痛感できて、職長に教えてもらえたことが感謝です。
現場で立場が違えば、考えていることや責任感の重さも変わってきます。各自が自分の職務を全うすることで、現場が円滑に進むんですよね。
皆さんの職場でも、同じような経験をされている人も多いのではないでしょうか。
同じ境遇の方もうちの社員も頑張っていますので、一緒に頑張りましょう!!
【智哉】
職長として工程管理をしている中で、自分の考えていることがスムーズに進み、作業が捗っている時は楽しく感じた。現場の状況を確認して、予定通り進捗していない箇所に応援で助けに行ったりした。職長としての楽しさは、現場を進めていく中で、不安要素をできる限り取り除き、「いける!」と確信に変わった時が最高に楽しい。無理やろ…と思う状況に直面しても諦めずにやり続けた結果、状況が逆転していた時はすごく楽しく感じた。
状況が逆転した時に、すごく達成感を覚えてやりがいを感じたし、達成感ややりがいを感じる。
【大河】
職長であった智哉くんから、現場の状況を見に来てもらった時に「めっちゃ進んでますやん!」と言われて認めてもらった時が嬉しかった。自分の頑張りを職長が認めてくれて、さらに課題を言われてクリアしていく。自分の課題をクリアしていく事で成長もできるので楽しく仕事ができたと思っています。
【隆二】
部屋内の露出配管作業を職長に任せてもらった時が楽しかったです。この現場で初めてする作業にワクワクし、自分で何とかやり切れた。まだ経験が浅いので、これからも初めてする作業がいっぱいあります。ワクワクが止まりません。
この意見の中に私なりにリスペクトする所が各自にありました。
智哉に関しては、現場のどうしようもない状況を逆転する時に楽しいと感じる心意気です。まだ若干25歳ですが、考え方が大人ですよね。ここに楽しさを感じる智哉にまだまだ伸びしろを感じました。
大河に関しては、課題をクリアする中で自分の成長する楽しさを持っている姿勢です。成長することに楽しいと思える人はまだまだ伸びると思っています。
隆二に関しては、ワクワクする気持ちを持っている素直さです。子供の時に何でもやってみたいと思う無邪気さがありましたよね。この無邪気な気持ちで電気工事という仕事にワクワクする隆二は伸びしろしかないと思っています。
各自に対して素晴らしい部分があると私なりに解釈しています。皆さんはどう感じましたでしょうか。
【智哉】
頑張ったことは全部です。その中でも特に意識した事は「見られ方」です。経験の浅いメンバーも多い中で現場を納めないといけない状況でした。お客さんに不安を与えてはいけないので、この不安要素を取り除くために自分も必死に伝えて教えました。
【大河】
任された仕事は何が何でも終わらす。そのことだけを意識して、職長の負担を少しでも軽くできるように動いていました。まだ経験が浅い分、作業スピードが遅いので、その点は休憩時間を削り、作業にあてたりもしていました。年下の子に対しての接し方で、職長が言うまでもないようなことは自分が率先して若い子に伝えました。仕事以前の問題で、職長に負担をかけないようにフォローしていました。智哉くんも「めっちゃフォローしてくれてましたよね!」と言ってくれたので、助けになれていたと実感しています。自分が職長になった時には誰かフォローしてもらえる人を作らないと…と思いました。笑
【隆二】
とにかく智哉くんの期待に応えないと!という気持ちで頑張りました。手元作業が多かったので、何か盗めることがないかと必死に作業している姿を見ていました。初めは何もわからなかったので、ローリングを押す作業、図面を整理する、材料の補充、だけの日々が続きました。早く自分も作業したい!と思う日々でしたが、一緒に現場で働く中で智哉くんの背中を見続けて、作業している姿をマネして覚えていきました。結果的に、以前の自分より成長できて今では感謝しています。いつか…智哉くんと肩を並べて職長として認めてもらえるように頑張ります。
私は、この三人の頑張りがあったおかげで現場を無事に竣工できたと感じています。
なぜそう思うかというと、職長である智哉に対して、二人が何か力になれる方法はないかと常に考えていたからです。
職長が凄腕で素晴らしい職人でも現場を無事に終えれるかは別の話です。特に、職長の次の2番手、3番手の存在はかなり大きいんですよね。
その中でこの二人の支えがあり、それに甘えず職長も職務を全うした結果ですよね。
うちの社員だからという訳ではないですが、本当にいいチームだと思います。
【智哉】
正直、電気工事士として成長できたかというよりは、「人として」の部分で大きく意識が変わりました。
言葉遣い、教育、お客さんとの接し方、予算、仕事の割り振り、人に応じて言い方を変える。などなど。
成長できたことはいっぱいあると思っています。今までは作業ができたらよかったけど、職長して現場をまとめる立場に立って教育の難しさが理解できました。
親の気持ちがわかったというか…言われているだけでは理解できませんでしたが、自分が言う立場になってわかることがあるんだな。と思いました。
【大河】
電気工事の工程の理解を深められたことです。○○の作業の後にはこれをする!みたいに電気工事を進めていく中で何が必要か、どうしていくべきかをより深く理解できました。
吹付作業の後に、ケーブルラック工事。
塗装作業の後に、露出配管工事。
床仕上げ前には、器具付け作業。
など。建築工程の後にどの電気工事の作業をしないといけないかが理解できました。
【隆二】
初めて最初から最後まで現場に携わりました。その中で、現場の流れを理解できたのが自分の成長に大きく影響しています。「こんな感じで建物が建っていくんやな。」とぼんやりですが、体験できたことは大きいです。今まで自分が見てきた建物に関して、知らない部分まで理解できるようになりました。天井の中がどうなっているか。壁の中がどうなっているか、床がどのように仕上がっているか、など。電気工事を始めるまでは想像もつかなかったことがわかるようになり、電気工事士として成長できたと感じています。現場の仕事の深みを体験できたと感じています。
三人とも、この現場ですごく成長したと私は感じています。立場がそれぞれ違う中で、各々ある課題をクリアして成長していく姿は見ていてワクワクさせられます。
皆さんの会社でも、様々な立場があると思います。立場で役割や責任も大きく変わります。自分の役割が何か考えて行動できる人は素晴らしいと思っています。
なかなか行動に移すまでが人間ってできないもんですよね。しかし、そこを理解して行動しみんなで一つの現場を納める。これこそが、まさにいいチームだと思います。
その中で大きな成長に繋がれば、もう言うことは何もありませんよね。本当によく成長してくれてうちの社員として誇らしく思います。
【智哉】
がんばれ!頑張れ!がんばれ!
特に最初は、がむしゃらに頑張ってほしい。知識がない分、動くしかないと思っています。若い時の特権は、動ける身体がある事です。一生懸命頑張っている姿を認めてもらい、仕事を教えてもらえるように頑張るしかないと思っています。そこからが電気工事士の始まりです。
【大河】
自分を客観的に見て、今の自分に何ができるかを常に考え行動に移すことが大切です。今の自分に何が求められているかを考える事で客観的に見られると思います。でも、わからなかったら先輩社員に聞いて自分に求められていることを確認してください。
【隆二】
どんな小さな仕事でも、任された仕事を全力でやることが大切です。任された仕事をしっかりする事で評価してもらい、次の仕事へとステップアップしていきます。僕も初めは材料の整理から始まり、最終的には教室の露出配管作業を任せてもらえるまでなりました。小さな仕事を積み重ねて信頼してもらい、それが智哉くんと僕との信頼関係になっていると思います。
三人とも現場をひとつ終え、成長もしましたが電気工事士としての経験値がすごく上がったと感じました。
若手に一言ないか?
という質問に的確に答えてくれて、頼もしく思いました。電気工事士として成長もしていますが、人としての成長も感じた内容でした。
これからどのように成長してくれるのか楽しみですね。
是非皆さんも温かく見守ってあげて下さい。
【智哉】
職人は一見簡単そうに見えるけど、実はどの業種もとても難しくて、一人前になるのに10年かかる世界と言われている位に覚える事がいっぱいあるし、1ミリ単位の細かい作業もあれば、とても力のいる作業がある。
そんな仕事を一生懸命こなしている職人はとてもカッコいいと僕は思います。
【大河】
そのジャンルのプロフェッショナルになれる。私がこの業界に入って感じたことのひとつが、色んなジャンルの職人さんがいるんだな、ということでした。
見ていてどの職人さんも誇りもって仕事していますし、何よりかっこいいですね。
【隆二】
1年間いろんな現場の職人さんを見てきて、どの職人さんも漢気が溢れていると感じました。人間性もそうですし、施工に対して質や効率を求め続けている所や妥協を許さない所が漢らしいと感じました。カッコいいですね。
三人ともに共通して「カッコいい」という言葉が多かったですね。職人という仕事は私もカッコいいと思います。ただ…あまり知られていないのが現実です。
皆さんの住んでいる家や、商業施設、道路や鉄道など。様々な場所で色々な職人さんが仕事した証が世の中には詰まっています。
一朝一夕で覚えられる仕事ではありませんし、1ミリでも誤差が生じると大変なことになりかねません。細かい仕事の連続で、一つ一つが手作業で作られる様々な建物こそ職人の汗と涙の結晶だと私は思っています。
【智哉】
電気工事は覚える事が多すぎて、何年やっていても、分からない事があります。1日1日が勉強で、飽きない仕事だと思います。その中で日々勉強しながら、一つの現場を終えて、建物に電気が通った時はとても達成感があり、しんどかった事も思い出として笑い合っている時が僕は1番電気工事をしていて良かったと思える時です。
【大河】
どの職人さんにも共通しているかもしれませんが、作業をやりきったときの達成感、充実感ですね。最近それを少しずつ感じられるようになりました。電気工事は色んな種類の工事があり、覚えることがたくさんある部分は大変ですが、それを網羅できたときはかなり希少価値の高い職人になれるのかなと思います。その分経験年数関係なく、実力の差が明確に出る点は厳しい世界だと感じています。
私もまだまだできることが少ないので日々頑張っていきます。
【隆二】
今の時代どこにいっても電気が使われているので、電気工事士の需要が高まっています。毎日違う作業を行うのでやっていて飽きない。電気以外の知識や施工の丁寧さなどが求められる。とても奥の深い仕事であるのも魅力だと感じます。
皆さんにも少しは電気工事士の魅力が伝わりましたかね?
電気工事士の需要は高まっています。しかし、職人になる若者が少なくなってきています。
そもそも若者が「電気工事士」という仕事を知らないことで職人になりたいと思うきっかけがないんだと感じています。
少しでも多くの人に「魅力」を伝えるために、色々な発信をしています。
このブログもその一つです。
うちの会社の職人が頑張っている姿を発信して、興味がでれば是非採用ページから応募してみて下さい。
いかがでしょうか。
長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今回は「現場竣工ブログ」として、うちの社員3名に取材形式でインタビューしてみました。
これからドンドン成長していく三人を応援してあげて下さい。
現場終わりには、こういう形式でブログを書いていきます。うちの社員がどうやって頑張っているか見てもらいたい。
そんな気持ちで書きましたので、これからも続けていきますね。
次回のブログもお楽しみに。
ご安全に!!